ちょっと珍しい、ドイツを代表するRS Prussia Germanyの
ソルトディッシュのご紹介です。
ソルトディッシュとは、「ソルト・ディップ」、「オープン・ソルト」とも呼ばれる
お猪口サイズの小さな器のことで、テーブル上で一人分ずつの塩を盛って
セッティングする際に使われていました。要するにお一人様用の塩小皿ですね。
これには塩と人との関わり方についての背景があるからで、19世紀後半までは、
欧米でも、塩は貴重品とされていました。
食卓では、「ソルト・セラー」と呼ばれるフタ付きの容器に大切に入れられ、
晩餐会などの公の席では、容器に盛られた塩の量や、置かれた器の場所により、
ホストの懐具合や、招かれた自分とホストとの間柄がわかった、とまで言われています。
その後、時代が移り変わるにつれ、フタはなくなり、個別に少しずつ盛られるようになり、
今回ご紹介しているお品のようなソルトディッシュが登場するのですが、それでも
塩をわざわざテーブルセッティングに取り入れる習慣は、上流階級の家庭に限られ、
第二次世界大戦頃を最後にすたれてしまったそうです。
戦後は、カジュアルなソルトシェイカーが出回り、世の中のテーブルマナーもずいぶんと
変わった為、ソルトディッシュは食卓から姿を消し、現在ではコレクターズアイテムに
なっています。
こちらのお品もその一つで、1915年以降に発表された作品になります。
ポツポツと細かな金彩をフチにほどこし、淡い色調の花をアクセントにあしらった、
シンプルで上品なデザインです。
経年の使用感はありますが、目立ったカケやヒビなどなく良い状態と言えます。
現在、在庫2つございます。
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サイズ:直径約4.4cmxH2.7cm
状態:経年の使用感はありますが、目立ったカケやヒビなどなく
良い状態です
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送料カテゴリ:サイズ60(2kg)
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